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お客様の声(吉野園様の声)

使っている側として、お客さんの声を聞いて、メーカーが製品を改良してくれるのが一番だね。カルイはお客さんの声を反映してくれるから、作業がだんだんカンタン・楽・安全になっていくんだ。

購入製品:『ドラコン KDC-1300B

(左)吉野園 吉田強志様 (右)株式会社カルイ 営業部 石山氏

もくじ

吉野園 吉田様の紹介

吉田強志さん(65歳)は、山形市で造園業を営んでいる。従業員は吉田さんを含めて3名。造園業は創業45年を迎える。

造園業では、吉野園さんが最初の庭づくりから手掛けたお宅の手入れに通っている。お客さんはほとんどが個人の方で、場所によっては50坪や100坪もの庭の手入れを任される。一日で仕事が終わらないこともしばしばで、一つのお客さんの庭を3日~一週間かけて手入れすることも。家族経営なので、回るお客さんの数は一日一件が限度とのこと。

お客さんの元で庭の剪定をすると不要な枝葉が大量に出る。吉田さんは、この枝葉の処理目的に粉砕機を使用している。粉砕機は、10年ほど前にカルイの「チプスターKS-5K-M10」を購入。今年、カルイの最新製品「ドラコンKDC-1300B」を買い足した。

吉田さんはカルイ製品の10年来のユーザー。社員ともすっかり顔なじみで、このインタビュー取材中にも、何度も「こういう機能があればなぁ~」と、機械への要望を社員に伝えていらっしゃいました。使っているからこそ分かる、このようなお客様の声が、カルイの製品をより良いものにしていく原動力なのですね。

ユニック車で粉砕機をトラックに載せられます
吉田さんは、敷地内で粉砕機を利用するそうです

粉砕機の新製品を導入して
―今までは粉砕できなかった太い枝も可能に

今回、新製品である粉砕機を導入して変わったことはありますか。

新しい粉砕機はブロアー(※下画像参照:粉砕したチップを噴出する筒状のもの)がついていて、そこに袋が取り付けられる点で助かっています。10年前に購入した粉砕機では、粉砕したチップはそのまま地面に吹き散らかすだけだったから。それを集めて、袋に入れて、トラックに載せるって作業が手間だったんです。うちは特に生木を粉砕することが多いから、水分があってチップも重くなっちゃうし。その点、噴出口であるブロアーに直接袋を取り付けられると、詰めなおす手間が省けますね。

粉砕したチップの細かさも変わりました。以前の粉砕機はハンマーのみで粉砕をするタイプだったのですが、今回はナイフで粉砕をするタイプにしたところ、目が細かくなりました。私のところでは、粉砕したチップは敷材にしたり、腐葉土にしたりして再活用しているのですが、堆肥化の進み方が早くなるのではないかと期待しています。

うちは、お客さんの庭を剪定したときに出る枝や葉を粉砕するのに粉砕機を使っているから。農家さんと違って、何か一つの種類のものだけを粉砕するわけじゃないんだよね。葉っぱが多めのものもあれば、硬い枝のものもあるし、太さも全部まちまち。けっこう太い枝も出る。だから、なるべく太いものを粉砕する粉砕機が良かった。最新のやつだと枝の直径が130㎜のものまで粉砕できるから、ずいぶん助かっています。お客さんの元から持ち帰った枝の、半分以上は粉砕できるようになったよ。

新型になって驚いたのは、車高が低くなったこと。畑で粉砕機を使うから、ちょっとデコボコしている所だと、自走しているときに引っかかって車体に自分がぶつかっちゃうときもあるけど(笑)。車高が低くなった分、枝の投入口が低くなったから入れやすくなったね。重心が安定して横転するリスクも少なくなるし。

粉砕したチップは、敷材として雑草押さえに再活用
粉砕物が噴出しているところが、ブロアー※です

カルイの粉砕機を購入したきっかけ
-野焼き以外の枝処理方法を探して

粉砕機という分野はどういったきっかけでお知りになりましたか。

粉砕機を購入したのは10年くらい前。それまでは、剪定した枝は自分の敷地内で野焼きして処分していました。うちはお客さんの元に赴いて仕事するたび大量の枝が出ます。大体2tトラック一台分くらい。あとでまとめて焼こうと思っても、枝が雨に濡れると燃えにくくなってしまうし、かといって毎日野焼きするにも人手が必要だし、天候に左右されるし…野焼きしていた時は苦労が多かったです。そして、環境面への配慮から野焼きが禁止され、枝の処分に困ってしまいました。

剪定して出た枝は産業廃棄物として処理しないといけないから、処分してもらうにもお金がかかります。(※)

金銭面以外でも、処理してもらう場所に運ぶためには一度じゃ全部持っていけないから、何往復もしないといけない。そうすると手間と労力がかかります。

※カルイの石山氏:
吉田さんと同業者の方から、処理費だけで年間200万円かかると聞いたことがあります。

お金も労力も削減したくて、自分たちで枝を処理できる方法を考えました。まずは処理がスムーズにいくように、とりあえず切った枝の体積を小さくしたかった。どうしたものかと、ある農機の小売店に相談したんです。そうしたら、枝を細かくするなら粉砕機があるよと教えてもらいました。

そこでカルイの製品を勧められたのですか。

はい。カルイは出張してデモ機を実演してくれるとのことだったので。その場で小売店の方がカルイに電話してくれて、実演を見ることになりました。実演も見たし、一番困っていた枝の処理を解決してくれる機械で、さらに自走式だったので、その時は他の製品と比べることなくカルイの製品を購入しました。

処理しないといけない枝が2tトラック一台分出ます
太い枝の処理は特に大変です

二台目を買い足した経緯
-ユーザーの声を反映してくれるカルイがよかった

そして10年以上その粉砕機を使ったとのことですが、新製品を買い足したきっかけを教えてください。

以前の粉砕機が故障して使い物にならなくなったから、というわけではありません。うちは春~秋のシーズン、ほぼ毎日フル稼働で粉砕機を使っていました。使用頻度が高い分、メンテナンスもまめに行っていました。パーツパーツで見ると弱い部分もあるけど…例えば稼働しているときの振動に負けてカバーの角にひびが入ってしまうとか。そうした細かい消耗はあったけど、特に大きい故障ってのはしなかった。長持ちするね。

なぜ買い足そうかと思ったかというと、以前使っていた粉砕機で不満だった点がカルイの新製品ではきっちり改善されていたからです。以前使っていた粉砕機は、枝を機械に投入する時の食い込みがよくなかった。すんなり枝が機械内に入っていかず、力で押しこめるようにして枝を入れていました。食い込みが悪い枝を、無理に押すとはねっ返りも起きました。ハンマーが高速に動いて枝を粉砕するわけですけど、無理に押し込んでハンマーが変な位置で枝にあたると、チップが弾かれてこっちへ飛び散ってしまうからです。そういった危ない点もあったので、食い込みの性能が上がった新製品の購入を検討しました。より太い枝も楽に粉砕してくれるようになったし。

※カルイの石山氏:
吉田様がお使いになっているような、個人で扱える範囲の大きさの粉砕機の中では、かなり太いものまで粉砕出来る方です。

性能なら他のメーカーも上がっていますよね。どうしてまたカルイの製品にしようと思ったのですか。

他のメーカーも考えました。毎年山形県内で開催される、農業まつりというものに行って、色々なメーカーの製品を見ました。でも、農業まつりは製品の展示がメインで、見ただけでは自分の欲しい働きをしてくれるかどうかはわかりませんでした。
カルイには何回も、「粉砕機の食い込みが悪いよ~」「太い枝も粉砕できるようにならない?」と、粉砕機を使っている上での要望や不満を伝えていました。カルイは、自分らで製造している分、実際に機械を使っている人の声を直接聞いて新製品に反映してくれるから。お客さんの声を聞いて改良してくれるのが一番だね。作業を簡単・安全・楽にしてくれる機械に改良してくれる。これから造園業を続けていけば、今回買った新製品からさらに粉砕機を買い足したり買い替えたりする可能性もある。3台目、4台目とよりユーザーの使いやすいものになっていくことを期待して、カルイの新製品を買うことに決めました。

振動でヒビが入りやすい角には、逃げ道ができました
このような改善はユーザーの声が元になっています

カルイ製品のいい所3つ

カルイの製品のいいとことを3つ教えてください。
  1. 購入するときの第一条件であった、食いつきの良さ。
  2. 直径130mmという太い枝が粉砕できるということ。
  3. ブロアーの角度が変えられるところ。

1. 購入するときの第一条件であった、食い込みの良さ。

食い込みの良さは、すごくいい。送りローラーにちょっと枝が触れるだけで、あとは自動的に枝を持っていってくれるんです。とても楽に粉砕できます。以前のものは同じ方向にしかハンマーが回転しなかったけど、新製品は送りローラーが逆回転して、枝を引き抜くこともできるんだよ。無理な力を加える必要がないから、はねっ返りも起きないし安全です。

送りローラーの刃に触れるとぐんぐん枝を食い込みます
無理に押し込んで入れる必要がなくなりました

2. 直径130mmという太い枝が粉砕できるということ。

食い込みの良さと同じく、太い枝を粉砕できるかどうかも粉砕機を買い足すための絶対条件でした。粉砕機で粉砕できないほどの太い枝は薪として自宅で使っていたんですが、あんまり増えすぎても大変だし。今ではお客さんの元から持ち帰った半分以上の枝が粉砕できます。

こんなに太い木も粉砕できます
葉も枝もすべて同じ大きさに粉砕されます

3.ブロアーの角度が変えられるところ。

粉砕したチップを吹き出す、ブロアーの角度が変えられる点もありがたい。今まで使っていたものは、進行方向にしか粉砕物を吹き出せなかったのですが、新しい機械はブロアーがついていて、さらにそれの角度が変えられます。進行方向にしか噴射できないと、移動しながら粉砕しているとチップが溜まって進みにくくなりますよね。ブロアーの角度が変えられると、移動しながらの粉砕がスムーズにできるんだ。畑でそのままチップを地面に撒きたいときは便利だよ。

ブロアーの角度が楽に片手で変えられます
間に延長管をつければ、ブロアーを伸ばすことも

導入を検討している方へのアドバイス
―百聞は一見にしかず

同じ造園業の方が、粉砕機の導入を迷っているとしたらどんなアドバイスをしますか。

機械はカタログだけじゃわからないから、まずは実演を見ることが大事です。その人その人の使用目的があるだろうから、欲しい性能がちゃんと備わっているかどうかは見た方が早い。まさに百聞は一見にしかずだよ。カルイは出張してデモ機の実演を見せてくれるし、機械を作っている人たちが直接使い方やメンテナンス方法を教えてくれるから、安全で不安も少ないと思う。でも、わざわざ個人のところまで来てくれるとなんだか申し訳なくなって、他のメーカーを検討することなく義理人情で購入しちゃうかもしれないね(笑)そういう意味では、平等な目で見るために、同業者を募って集団で見せてもらう方が良いかもしれない。自分では考えつかない鋭い質問が出てくるかもしれないし。

カルイへの今後の期待とメッセージ

最後に、カルイへ今後の期待や要望がありましたら、お願いします。

これからも、お客さんの声に耳を傾けて製品を改良していってほしい。実際に機械を使っている人とどんどん交流して、ユーザーが不満に思うところを一個でも多く新製品に反映していってください。使っている人の声が一番大事だからね。

吉田様、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。