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購入製品:『『スカットHNK-61』』
(左)株式会社カルイ営業部 石山氏 (右)高畠町ぶどう農家岡崎忠夫様
岡崎さんは、現在60歳。山形県高畠町でぶどう栽培を営んでいる。高畠町はデラウェアの生産高が全国No.1の地。岡崎さんもデラウェアを栽培している。元々は奥さんがぶどう栽培を主に行っていて、岡崎さんはサラリーマン生活の合間を縫って手伝う程度だった。しかし、岡崎さんが今年定年を迎えたのを機に、本格的にぶどう栽培に携わるようになる。ぶどう畑の広さは約13アールで、生産高は年間約1.2t。岡崎さん本人は自分で「組合で一番小さいぶどう農家だ」と言っていたが、それでも奥さんと2人だけで畑の世話をするのは大変である。(忙しい時期は息子さんが朝手伝いに来てくれることもある。)そこで、前々から親戚に借りて使っていた粉砕機を、作業効率を上げるために自分たちでも購入することに決めた。
岡崎さんは、ぶどうの木の枝を剪定(せんてい)する際に出る、枝の処理のために粉砕機を利用している。所持している畑は平地だけではなく、山もハウスもある。傾斜のあるところや狭いハウス内で不便なく作業が行える粉砕機が必要であった。条件に合致するカルイの粉砕機を使ってみて、作業が非常に楽になったという。
岡崎さんは今年からぶどう栽培に本腰を入れたばかり。まだまだ小さな畑だが、粉砕機の導入で作業効率を上げて、これからどんどん畑を増やし大きい農家になっていきたいという考えを持っている。
ぶどうの枝の処理方法が時代によって変わってきたのが元々のきっかけです。私がぶどう栽培に深く携わっていた18年前は、切り落とした枝を自分たちの畑の敷地内で燃やして処理していました。が、近年は環境面から野焼きに対する規制が厳しくなってきまして。ぶどうを栽培する上で枝の剪定は必ず発生する作業です。
ですから毎年、剪定した枝の処理も行わないといけません。燃やしての処理ができないとなると、畑に穴を掘って枝を埋めるしかなかったのです。穴を掘るといっても、ショベルカーのような機械を所持しているわけでもありません。シャベルを用い、自分たちで深い穴を掘っていました。大量の枝を処理するための穴を手作業で掘るのは大変な作業で、1日で終わるわけもなく、2~3日はかけて穴を掘っていました。しかも、雨の日はその作業が行えませんからねえ。剪定した枝は点々と畑に落ちているので、私たちもまたその枝が落ちている場所に点々と穴を掘りました。
穴を掘っての枝の処理は大変です。そこで、何か代わる手段はないかと考えていたところ、親戚が所持していた粉砕機を借りることにしました。そこで、粉砕機というものの存在を知りました。粉砕機での作業は楽でした。
山形県で行われた農機ショー、『農業まつり』がきっかけでした。『農業まつり』では全国各地から農機販売業者が集まり、農機のデモンストレーションや販売を行います。この『農業まつり』にカルイが製品を展示していたので、そこでカルイの製品を知りました。
『農業まつり』でカルイの製品に惹かれ、目をつけていたので、そんなに比較はしていません。ただ、以前親戚から借りていた粉砕機が別メーカーのものでした。その粉砕機はちょっと私が使うには不便なところもありました。タイヤ式であったため、傾斜のある場所では、ちょっと地盤がゆるかったり、ぬかるんでいたりするとタイヤがスリップしてしまい危険だったのです。私の畑は平地だけでなく山地にもあるので、粉砕機を持って行って作業が出来ない場所もありました。しかし、カルイの粉砕機はキャタピラー式ですので、安定感があります。私の畑内ならば、傾斜地であろうが多少地盤が緩かろうが、どこでも問題なく行かれます。その点を考慮して、カルイの製品に決めました。親戚の、別メーカーのものよりコンパクトですしね。狭いハウス内での作業がある私にとっては大変助かります。
カルイは山形県内の企業なので、粉砕機に何かあった時もすぐ頼れますし、アフターケアもしっかりしてくれるかなあと思いまして。粉砕機は”一生もの”ですからね。大事にしたいです。
もっぱら、剪定したぶどうの枝の粉砕に使っています。ぶどうの枝粉砕専門だけど、ナスの枝の粉砕にも使っていますよ。茄子の枝はだんだん木化して硬くなってしまうので処理が大変だから。ナスの枝みたいに芯がしっかりしているものでも、きれいに楽に粉砕してくれます。
カルイの粉砕機は、片手でレバーを動かすだけでハンドリングができます。例えば、右に曲がりたいと思ったら右側にあるレバーを軽く引くだけで右に曲がることができるのです。片手で操作が出来るから、一方の手がふさがっていても作業が続けられる。
ハンドリングに使うレバーだけでなく、エンジンやクラッチなど他のスイッチ類もすぐ見えるとこに配置されているから、わかりやすいよ。 粉砕機のような大きい機械って、操作を一通り覚えるだけでも大変だけど、カルイの粉砕機は操作がわかりやすくて単純だから、使い慣れるまでが楽です。
今まで使っていた粉砕機は、粉砕したチップをそのまま排出口から出すだけでした。それだと、粉砕されたチップは作業しているうちにだらだらと下に堆積してしまいます。排出口の下に堆積したチップをその都度取り除かないと、チップが排出口に詰まることもあるので作業が進められません。しかし、カルイの製品は、粉砕したチップを排出口から前面に吹き散らしてくれます。これだと、チップが下に堆積していきません。チップをわざわざ取り除く手間がないので、滞りなく作業が続けられます。
手間がかからないので作業していて楽です。吹き散らしたチップは有機質の肥料として土壌に溶け込み、やわらかい土にしてくれます。実際、カルイの粉砕機を導入してから畑内にミミズが増えました。有機質のものが土壌に溶け込むと酸素も多く含まれるから、土の質が良くなっていきます。これからますます良い土壌になることを期待してしまいますね。
実際に粉砕する木の枝は、必ずしもすべてがまっすぐであるとは限りません。自然のものなので、曲がっているものが多いのです。太くて曲がっている枝は、投入口に入れにくい。以前別メーカーの粉砕機は、太い枝用の投入口と、細い枝用の投入口の二つがありました。太い枝用と言えど、投入口は小さく、枝を入れにくかったです。それに、作業をしている中で、これは太いからこっち、これは細いからこっち、と二つの投入口を使い分けるのは少し手間でした。カルイの製品は投入口が広口ですから、太い枝も入れやすいです。しかも投入口が一個なので、枝を選別する手間がかかりません。作業の更なる時間短縮につながると思います。
以前の粉砕機は、枝をハンマーだけで叩いて粉砕してくれる仕組みでした。でも、カルイの粉砕機はハンマーと刃(ナイフ)で粉砕するから、より枝を細かくしてくれる。粉砕されたチップの堆肥化も早いよ。
粉砕機は、一か所に据え置きして使うものではありません。広い畑を移動して使う必要があるので、移動しやすいものがいいですね。あとは、操作性の良さではないでしょうか。エンジンが軽くかかるとか、ハンドリングが楽に行えるとか。女性でも楽に使える方が良いです。うちの粉砕機も、まだ奥さんは使ってないですけどきっと使いやすいと思います。これからは、年を取るばっかりですからねえ。高齢になっても使いやすいのが一番です。
粉砕機を使って思ったのですが、カルイの製品はいい機械ですね。いい機械だから、どんどん売れて欲しいです。そうしたら、いろんなユーザーさんから改良点が集まって、それを基にさらに良い製品にしてくれることを期待しています。もっと、売れていい製品だと思いますよ。
岡崎様、お忙しい中取材に対応してくださいまして、ありがとうございました。
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